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2025.10.08

インフルエンザワクチン接種について(2025年版)

朝晩が冷え込む季節になりました。
毎年この時期になると流行するのがインフルエンザ、COVID-19などのウイルス感染症です。

インフルエンザについては、
2025年9月29日~2025年10月5日、第40週の時点で定点当たりの報告数が1.2となり、流行開始の基準である1.0を超えました!

実際にインフルエンザ患者さんが発熱外来でもコロナと同様に増加傾向にあり、コロナ、インフルエンザのワクチン接種を是非、早めにご検討ください!

昨年より引き続き、フルミスト®の取扱も継続しており、今年も予約なしでも当日接種可能です。

さて、本題のインフルワクチンについてですが、以前のブログからも引用もありますが、再度簡単にまとめました。

◎ワクチン接種が必要な理由

上記のような理由から、本邦を含めて世界中で接種が行われています。

◎接種回数と接種する時期

生後6ヶ月~13歳未満:2回接種(2〜4週間あけて)

13歳以上、成人:1回接種

ワクチンの効果は接種後約2週間で現れ、約5か月間持続します。
10〜12月中の接種がおすすめです

◎ 成人・高齢者の方

標準的な不活化ワクチンを使用します。
基礎疾患のある方も基本的には問題なく接種が可能です。

横須賀市は、65歳以上の方は公費で2000円で接種が可能です(本人確認書類 免許証、マイナンバーなどが必要です)。

◎ 小児の方

生後6日カ月以上であれば、接種が可能です。成人にも使用する注射による不活化ワクチンに加えて、2024年より点鼻ワクチンの「フルミスト®」が使用可能となりました。

フルミストは鼻から噴霧するタイプのワクチンで、痛みが少なく、小児の接種に適しています。

項目フルミスト®(経鼻弱毒生ワクチン)不活化ワクチン(注射)
接種方法点鼻皮下注射
痛みほとんどなし針による痛みあり
免疫誘導粘膜(IgA)+全身免疫主に全身免疫(IgG)
対象年齢2〜19歳未満乳児から高齢者まで
接種できない方免疫不全・妊婦・重篤な基礎疾患保有者などワクチン成分へのアレルギー


◎ 卵アレルギーのある方へ

よくある質問(Q&A)

Q. インフルエンザとコロナワクチンを同時に打てますか?
A. はい、同時接種が可能です。希望される方は受付でお申し出ください。

Q. 接種後の副反応はありますか?
A. 注射部位の腫れや痛み、軽い発熱が見られることがありますが、多くは2〜3日で改善します。

Q. 子どもに点鼻ワクチンを希望したいのですが?
A. 当院では点鼻、注射もふくめて予約なく当日接種可能です。

文責:浦賀メディカルクリニック 院長 柿沼 一隆
医学博士/日本内科学会認定内科医/日本呼吸器学会専門医/日本アレルギー学会会員