朝晩が冷え込む季節になりました。
毎年この時期になると流行するのがインフルエンザ、COVID-19などのウイルス感染症です。
インフルエンザについては、
2025年9月29日~2025年10月5日、第40週の時点で定点当たりの報告数が1.2となり、流行開始の基準である1.0を超えました!
実際にインフルエンザ患者さんが発熱外来でもコロナと同様に増加傾向にあり、コロナ、インフルエンザのワクチン接種を是非、早めにご検討ください!
昨年より引き続き、フルミスト®の取扱も継続しており、今年も予約なしでも当日接種可能です。
さて、本題のインフルワクチンについてですが、以前のブログからも引用もありますが、再度簡単にまとめました。
インフルエンザは、高齢者や基礎疾患(呼吸器疾患、心臓疾患、糖尿病、がんなど)がある人で重症化し、死亡するリスクがあります
・インフルエンザワクチンは、感染リスクを50%減らし、死亡リスクを80%減らす
・健康な人も身近な高齢者や基礎疾患がある人に感染させ、重症化させるリスクを減らす
・小児でも、入院、インフルエンザ脳症などの重症合併症を減らす
上記のような理由から、本邦を含めて世界中で接種が行われています。
生後6ヶ月~13歳未満:2回接種(2〜4週間あけて)
13歳以上、成人:1回接種
ワクチンの効果は接種後約2週間で現れ、約5か月間持続します。
10〜12月中の接種がおすすめです
標準的な不活化ワクチンを使用します。
基礎疾患のある方も基本的には問題なく接種が可能です。
横須賀市は、65歳以上の方は公費で2000円で接種が可能です(本人確認書類 免許証、マイナンバーなどが必要です)。
生後6日カ月以上であれば、接種が可能です。成人にも使用する注射による不活化ワクチンに加えて、2024年より点鼻ワクチンの「フルミスト®」が使用可能となりました。
フルミストは鼻から噴霧するタイプのワクチンで、痛みが少なく、小児の接種に適しています。
項目 | フルミスト®(経鼻弱毒生ワクチン) | 不活化ワクチン(注射) |
---|---|---|
接種方法 | 点鼻 | 皮下注射 |
痛み | ほとんどなし | 針による痛みあり |
免疫誘導 | 粘膜(IgA)+全身免疫 | 主に全身免疫(IgG) |
対象年齢 | 2〜19歳未満 | 乳児から高齢者まで |
接種できない方 | 免疫不全・妊婦・重篤な基礎疾患保有者など | ワクチン成分へのアレルギー |
インフルエンザワクチンは、卵由来成分をごく微量しか含まないため、ほとんどの卵アレルギーの方でも接種可能です。
重度のアレルギー歴がある方は、事前にご相談ください。
Q. インフルエンザとコロナワクチンを同時に打てますか?
A. はい、同時接種が可能です。希望される方は受付でお申し出ください。
Q. 接種後の副反応はありますか?
A. 注射部位の腫れや痛み、軽い発熱が見られることがありますが、多くは2〜3日で改善します。
Q. 子どもに点鼻ワクチンを希望したいのですが?
A. 当院では点鼻、注射もふくめて予約なく当日接種可能です。
文責:浦賀メディカルクリニック 院長 柿沼 一隆
医学博士/日本内科学会認定内科医/日本呼吸器学会専門医/日本アレルギー学会会員