• 2023年7月26日

横須賀市のコロナ患者は増加傾向です。

皆様、ようやく梅雨も明けましたが、依然として猛暑が続いておりますね。

病院やクリニックで働いていると屋内にいることが多いため、気がつくと季節が変わっていてびっくりします。

さて、当院は神奈川県の「外来対応医療機関」であり、当院の発熱外来は受診希望の患者様は原則受け入れる方針で診療を行っておりますが、

体感的にも、下記の横須賀市のデータでもここ最近の発熱患者、コロナ陽性となる患者様は増加傾向にあります。

横須賀市ホームページより引用 https://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/3170/covid_teitenhoukoku.html

データでは、定点あたりのコロナ患者数は増加傾向でありますが、学校等が夏休みに入ることにより、今後患者数がどう推移していくのが、数字を注視していく必要があります。

現在の流行株はXBB株がメインとなっておりますが(XBB.1.6やXBB.1.5系統)、XBB.1.5がメインであったアメリカでは、EG.5.1株というXBB.1.9.2の変異株が増加傾向となっており、日本でも緩徐に増加傾向にあるようです。

国立感染症研究所HPより引用

上の図の緑の縦バーがEG.5.1株であり、徐々に増加傾向となっています。

EG.5.1株の臨床的な特徴はあまり明らかになっておりませんが、

今までと同様、感染対策やワクチン接種が重要であることに変わりはありません。

9月からの秋のコロナワクチンの大規模接種については、XBB株のワクチンが予定されており、一般の方はそちらの接種を早期にお願いします。

また、基礎疾患がある方、高齢者については、9月まで待つ必要はなく、現行接種できるワクチンを接種いただくのが、現状ベストの選択肢となります。

新型コロナウイルス感染症は、今年5月より5類感染症へと分類が変わりましたが、感染症の脅威自体はなにも変わっておりません。

高齢、基礎疾患がある方が感染すれば、お亡くなりなることが十分にあり得る病気です。

若年の方でも後遺症に10人に1人程度は罹患し、症状に長い期間苦しまれる方がおりますので、この夏も感染対策をしっかり行った上で、楽しい夏をお過ごしください。

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