スギ舌下免疫療法の新規開始が難しくなっています。

花粉症「舌下免疫療法」、注文相次ぎ出荷調整　治療開始に制限も

Yahoo!JAPANニュースより

今春の花粉症もだいぶ落ち着いてきましたが、今年はスギ舌下免疫療法、注射製剤の抗IgE抗体のオマリズマブ（ゾレア®）がTVなどのメディアに取り上げられることが多くありました。

注射薬のゾレアは重症の花粉症の方が保険適応になる一方で、スギ舌下免疫療法は軽症から重症まで広く保険適応で使用することができます。

費用としては、3割負担の方でも自己負担は月2500－3000円程度で、既存の抗アレルギー薬よりも効果があります。

花粉症に関する関係閣僚会議

首相官邸HPより引用

日本の閣僚会議でも舌下免疫療法は取り上げられています。

しかし、この舌下免疫療法薬のシダキュア®（スギ花粉用の薬剤）の新規導入に必要なほうが供給制限となり、当院でも新規の開始が難しくなっております。

原因は、新規導入する患者様の急増です。メディア等の影響で皆様に認知されるようになった反面、供給が追いついていないのです。

舌下免疫療法は積み重ねの治療になります。

3－5年程度の継続が必要で、より早期に開始することは重要ですが、シーズン前に開始が出来ればある程度の効果は期待できますので、十分な供給が発表されたタイミングでも大丈夫ですので、焦らないでください。

しかし、舌下免疫療法を行う上でスギ花粉やダニへのアレルギーがあることが必須になりますので、ご注意ください。当院でも、採血で他のアレルゲンへのアレルギーの有無も含めて確認することが可能です。

また、他院様で舌下免疫療法を継続されている方は、当院でも引き続いて治療の継続ができますのでご安心ください。