当院で行う
予防接種について

予防接種のイメージ画像

当院では、インフルエンザワクチンと肺炎球菌ワクチンの予防接種を行っております。予防接種は、注射によるワクチン接種となります。
予防接種を受けることで、感染による発症を抑えられたり、万一発症したとしても重症化を防ぐことができるようになります。このほかにも予防接種は、感染症の広がりを抑えるという社会的な目的もあります。

インフルエンザ予防接種について

インフルエンザを予防する最も有効な手段のひとつが、インフルエンザワクチンの接種です。接種時期としては、例年12月~翌年3月頃に日本ではインフルエンザが流行していることと、接種後に効果が出るまでに約2週間かかることから、毎年12月中旬頃までに接種するのが望ましいとされています。
また、インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行しますので、それに対抗するためにも、予防接種は毎年行うことが必要です。

尚、インフルエンザウイルスには複数のタイプが存在し、人に感染するタイプは3種類(A型、B型、C型)です。そのうち爆発的に流行するのがA型です。これは変異が激しいタイプで、A香港型やAソ連型などさらに分類されます。またB型はA型ほどではないにせよ、比較的流行します。C型については流行しません。そのため、インフルエンザワクチンの多くはA型・B型のウイルスに対して免疫を作る抗原が含まれています。

接種につきましては、大人の方に限らずお子さんにも行い、年齢によって接種回数が異なります。
12歳までのお子様につきましては2回の接種が必要で、13歳以上の方から1回の接種となります。2回接種する場合は、1回目から2~4週間ほどの間隔を空けてから2回目の接種を受けるようにしてください。

インフルエンザ予防接種の副反応について

インフルエンザ予防接種による副反応としては、強いアレルギー反応(アナフィラキシー様症状など)が出たという報告もありますが、実際に重い障害や死に至るようなケースは非常に稀です。一般的に現れる症状としては、注射部位の痛みや腫れ短期的に現れる程度です。

肺炎球菌ワクチンについて

肺炎の原因菌は様々ですが、その中で肺炎球菌が原因で発症する肺炎は大人の方の肺炎で、約20~40%とされています。肺炎球菌ワクチンを接種することで、肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防する他、重症化のリスクを低減させる効果が期待できます。
尚、肺炎によって亡くなる方の9割以上は65歳以上の高齢者と言われていますので、特に高齢者の方には接種をお勧めしております。

尚、肺炎球菌ワクチンは接種後5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛みが強く出るケースがありますので、再接種を希望される方は、5年以上の間隔を空けるようにしてください。

肺炎球菌ワクチンの副反応について

肺炎球菌ワクチン接種後による副反応としては、注射部位に痛みや腫れが現れたり、微熱が1~2日間程度出るといったことがありますが、いずれも時間の経過とともに治まります。また、重篤な副反応が起きることは極めて稀です。